水たまりノート

- The Puddle Note -

大人の知能検査(WAIS-Ⅲ)を受けてきた

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恋人の薦めで最近病院を変えたのだが、新しい病院の先生が色々と検査を受けてみてはと提案してくださった。

知能検査とADHD、それと自閉症の検査を受けた。

今日知能検査(WAIS-Ⅲ)の結果が返ってきたのでメモする。

WAIS-Ⅲとは?

私が今回受けたのはWAIS-Ⅲという検査だ。

Wechsler Adult Intelligence Scaleの略で、名前の通りウェクスラー式知能検査の成人用のもののことらしい。

知的能力・知的機能を測定する検査で、被験者の得意・不得意がわかる

70年以上の歴史があるとか。

検査内容

検査は臨床心理士とマンツーマンで行う。

時間は全部で2時間半から3時間程かかった。

ひとつひとつの検査は5分~10分程度なのだが、それが14種類くらいあるので長丁場になる。

臨床心理士の出す問題に口頭で答えることもあれば、筆記試験、積み木や絵札を並び替える問題もあった。

結果が出るまでは3週間程待った。

検査結果

私の場合

私の検査結果は以下の通り。

全体IQ 言語性IQと動作性IQ 群指数
全検査IQ 116 言語性IQ 117 言語理解 118
作動記憶 113
動作性IQ 110 知覚統合 123
処理速度 97

各項目について

IQは大きく言語性IQ動作性IQに分類される。

言語性IQは言葉や知識、聞くことに関する力をいい、言語理解と作動記憶の2項目から成る。

中でも言語理解は知識や語彙の豊かさ、言葉で理解・推理・表現する力のことだそうだ。

作動記憶は短期的な記憶能力のことで、他人から作業手順を口頭で説明されたときにその情報を思い出しながら作業したり活用したりするのがここに分類される。

対して動作性IQは見ることや見て作業することに関する力のことで、知覚統合と処理速度がある。

そのうち知覚統合は目で見たものを理解し、それを基に考える力。

物と物との関係を把握したり、一部分から全体を予想したりするなどだ。

人が慌しくしていたら「あの人は今忙しいのだな」と考えるとかがこれに当たる。

処理速度は見た情報を素早く処理する力のことで、単純作業の処理能力はこれに分類されるようだ。

結果の見方

IQは単に高ければ良いというものでもないらしい。

私は知覚統合の値は123あるのに対し、処理速度の値は97と平均より低い。

このように項目によって数値に差があると生活における不便・障害を感じやすいそうだ。

私の場合「自分の言いたいこと」「周囲の求めること」「作業手順」(言語理解・知覚統合・作動記憶)などはわかっているのに「やろうとすると素早く出来ない」(処理速度)ためにフラストレーションが溜まったりもどかしさを感じたりしているのではと医師から言われた。

処理速度の遅さが他の能力の足を引っ張っているイメージだろうか。

私の生きづらさ、生活のしづらさの原因はここにあるのでは、ということだ。

他のテストと併せて

同じ日にADHD自閉症の検査も受けたのだが、どちらも高いスコアが出た(疾患の可能性が高かった)。

特にADHD(注意欠如多動性障害)は注意欠如・多動性のうち注意欠如が強く出ているようで、ひとつの物事に集中しなければならないのに他から刺激があるとそちらに気が散ってしまう症状が目立つらしい。

この結果を知能検査の結果と併せてみると、何か作業に取り組むときに気が散ったり処理速度がのんびりだったりしてひとつの物事をやり遂げられない、気が付いてみると複数の物事に手をつけたままどれも完成していない、といった問題が日常生活で起きていることが想像される。

実際、振り返ってみるとアイディアが湧いて色々と手を付けるも、やり遂げずに終わったり計画倒れになったりすることはしょっちゅうだ。

これは躁うつ病の躁の症状かと思っていたがそれだけではないのかもしれない。

結果の活用

私は躁うつ病の再発のため退職し、現在無職だ。

が、いつまでも働かないでは居られない。

次の職を探すにあたり、医師がヒントをくださった。

仕事をするなら以下の2点を重視すること。

  • 自分のペースで行える

  • ひとつの物事に取り組める

つまり、ペースを周りに合わせなければならなかったり、同時に複数作業に取り組まなければならなかったりする仕事は向かない。

書類を作っていたらいきなり上司から「至急こっちの作業をしてくれ」と言われること、何でも屋になることは苦手らしい。

因みに前職はこのような業務が多かった。

作業を中断されると何をしていたのか自分でもよく分からなくなるのでメモを小まめに取るなど工夫していたのだが、そういう工夫が要る業務が私にはストレスだったのかもしれない。

まとめ

今回は知能検査WAIS-Ⅲを受けた結果をまとめた。

私の生きづらさの原因は処理速度が平均より遅いということと、この能力と他の能力との指数の差によって生じていることがわかった。

IQは高ければ高いほど良いと思っていたのだが、分野・能力ごとのバランスが大事なのは意外だった。

また躁うつ病しか自分は患っておらず、すべての不具合・面倒の原因はそこにあると今まで考えていたのだが、これからは違った治療のアプローチができるかもしれないことは嬉しい

私は個人医院で受検したが、今回の検査費用は諸々込みで3,000円かからなかった。

この検査だけで発達障害・知能障害を診断するわけではないと思うが、心当たりがあったり生きづらさを感じたりしている方は受けてみても良いと思う。